PR

木製カトラリーのデメリット7選!

記事内に広告が含まれています。

この記事では、木製カトラリーの購入をためらわせるデメリットについて、その原因と対策を紹介します。

さらに、デメリットを克服するための選び方まで紹介。

この記事を読めば、木製カトラリーへの不安が解消され、自信を持って日々の食卓に取り入れられるようになるかもしれません。

木製カトラリーのデメリット総まとめ|購入前に知るべき7つの注意点

おしゃれな木製カトラリーに惹かれる方は多いのではないでしょうか。

口当たりが優しく、カチャカチャと音がしないのも魅力的です。

しかしその一方で、「手入れが難しそう」「すぐにカビが生えるのでは?」といった不安もつきまといます。

その不安は、木製カトラリーの「仕上げ方法」を理解していないと、現実のものとなってしまいます。

木製カトラリーは、①無垢(無塗装)、②オイル仕上げ、③ウレタン塗装の3タイプに大別され、それぞれ弱点や手入れ方法が全く異なるのです。

この違いを知らずにステンレス製品と同じように扱えば、すぐに劣化させてしまうかもしれません。

まずは購入してから後悔しないために、仕上げごとの特徴を踏まえた上で、木製カトラリーが持つ特有のデメリットをしっかりと理解していきましょう。

①カビや黒ずみが発生しやすい?

木製カトラリー最大の懸念点であるカビや黒ずみ。このリスクの高さは、仕上げ方法によって大きく異なります。

  • 無垢(無塗装)最もリスクが高いタイプです。木材がむき出しのため、水分をスポンジのように吸収します。少しでも濡れたまま放置すれば、木材内部の水分と栄養分でカビが繁殖し、黒ずみが深く染み込んでしまいます。
  • オイル仕上げ:リスクは中程度です。オイルが撥水効果を発揮しますが、万能ではありません。水に長時間浸けたり、洗浄後のオイルが抜けてきたりすると、無垢に近い状態になりカビやすくなります。
  • ウレタン塗装最もリスクが低いタイプです。表面の樹脂膜が水分を強力にブロックします。しかし、塗装に傷がついたり、経年劣化で剥がれたりすると、そこから水分が侵入します。

どのタイプであれ、「洗ったらすぐに拭き、しっかり乾かす」という基本原則が、カビや黒ずみを防ぐ最大の防御策です。

②傷がつきやすく、雑菌が繁殖するリスク

木は金属に比べて柔らかいため、陶器の食器と擦れたり、硬いものを食べたりすると表面に傷がつきます。この傷が雑菌の温床になるリスクも、仕上げによって変わってきます。

  • 無垢・オイル仕上げ:木材そのものが表面にあるため、傷は直接的につきます。その傷の凹凸に食べ物のカスが残りやすく、雑菌繁殖のリスクは高めです。ただし、軽い傷であればサンドペーパーで削って修復し、オイルを塗り直すことで衛生状態を保てます。
  • ウレタン塗装:表面の硬い樹脂膜のおかげで、木材自体への傷はつきにくいです。しかし、その塗装膜に傷がつくと問題です。

口に入れるものだからこそ、傷の管理は衛生面で非常に重要です。

③食洗機や乾燥機が使えない?

基本的に、どの仕上げ方法であっても木製カトラリーの食洗機・乾燥機の使用は推奨されません。高温、高圧の水流、急激な乾燥は、天然素材である木に大きなダメージを与えるからです。

  • 無垢・オイル仕上げ:高温で木の油分が抜け、乾燥で反りやひび割れが起こるリスクが非常に高いです。
  • ウレタン塗装:高温のお湯や強い水圧によって塗装膜が劣化し、剥がれたり、ひびが入ったりする原因となります。

一部の製品では「食洗機対応」を謳う高耐久なウレタン塗装のものもありますが、それでも手洗いに比べれば劣化が早まることは避けられません。

④油分や水分を吸い込みやすく、シミになりやすい

カレーやミートソースなどの色が濃く、油分の多い料理は木製カトラリーにとって天敵です。シミのできやすさも、仕上げによって大きく差が出ます。

  • 無垢ほぼ確実にシミになります。保護するものがないため、色素や油分を直接吸収してしまいます。一度ついたシミを落とすのは極めて困難です。
  • オイル仕上げ:ある程度はオイルが弾きますが、長時間触れているとゆっくりと染み込みます。特にオイルが乾燥してきている状態では、シミになりやすいため注意が必要です。
  • ウレタン塗装:表面のコーティングがバリアとなるため、最もシミになりにくいタイプです。

⑤食べ物の匂いや色が移ってしまう

シミの問題と同様に、ニンニクや香りの強いハーブなど、匂いの強い食材にも注意が必要です。

  • 無垢・オイル仕上げ:木の繊維が直接、あるいはオイル越しに匂いの分子を吸着しやすいため、匂い移りが起こりやすいです。ヨーグルト用のスプーンがカレーの匂い、といった事態を避けるには、用途を分けるなどの工夫が必要になることもあります。
  • ウレタン塗装:表面が樹脂で覆われているため、匂い移りの心配はほとんどありません。様々な料理に気兼ねなく使えるのは、ウレタン塗装の大きなメリットです。

⑥耐久性が低く、折れたり欠けたりすることも

このデメリットは、仕上げ方法よりも、使われている木材の種類(硬さ)や製品のデザイン(細さ)に大きく左右されます。ステンレスに比べて物理的な強度が低いのは、すべての木製カトラリーに共通する点です。

固いアイスクリームを無理にすくったり、テコの原理で力を加えたりすると、仕上げに関係なく折れたり欠けたりする可能性があります。

⑦洗剤の使いすぎはNG!塗装が剥がれる原因に

汚れをしっかり落としたい気持ちは分かりますが、洗浄方法も仕上げによって注意点が異なります。

  • 無垢・オイル仕上げ:強い洗剤は木の本来持つ油分まで奪ってしまい、乾燥や劣化を早めます。基本は水やお湯で流し、油汚れが気になる場合のみ、ごく少量の中性洗剤をつけた柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
  • ウレタン塗装:研磨剤入りのクレンザーや硬いタワシでこすると、塗装膜に傷がつき、剥がれる原因になります。こちらも柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく洗うのが基本です。

どのタイプであっても、長時間洗剤液に浸け置きするのは絶対に避けてください。

木製カトラリーのデメリットを克服!後悔しない選び方と長持ちさせる手入れ術

ここまで木製カトラリーの多くのデメリットをご紹介し、少し不安にさせてしまったかもしれません。しかし、どうか安心してください。

これらのデメリットのほとんどは、「正しい知識」を持つことで解決、あるいは上手に付き合っていくことができます。

さあ、木製カトラリーとの賢い付き合い方を学び、食卓をもっと豊かにしていきましょう。

選び方のコツ①:『ウレタン塗装』なら初心者でも扱いやすい

木製カトラリーの使いやすさは、表面の塗装方法によって大きく変わります。

もしあなたが木製カトラリー初心者で、手入れの手間を少しでも減らしたいなら、断然「ウレタン塗装」の製品がおすすめです。

ウレタン塗装は、木の表面を樹脂の膜でコーティングする方法です。

この膜がバリアとなり、水分や油分が木材に直接染み込むのを防いでくれます。

そのため、シミや匂い移りがしにくく、比較的気軽に使えるのが最大のメリットです。

ただし、木の自然な質感や手触りは少し失われ、光沢のある仕上がりになります。

選び方のコツ②:木の種類で変わる耐久性と特徴

カトラリーに使われる木材にも様々な種類があり、それぞれ硬さや木目、色が異なります。

どの木材を選ぶかによっても、耐久性や使い心地が変わってきます。

例えば、オリーブウッドは木目が美しく、油分を多く含んでいるため水に強く耐久性があります。

ビーチ(ブナ)はきめが細かく、硬くて丈夫なのでカトラリーによく使われます。

サオの木はインドネシア原産で、硬く加工しやすいため、様々なデザインのスプーンやフォークに利用されています。

他にもメープルやチェリーなど、それぞれに魅力があります。

デザインの好みだけでなく、どのような木材が使われているかを確認することで、より自分の使い方に合った、丈夫で長持ちするカトラリーを見つけることができます。

長持ちさせる手入れ術①:基本の洗い方と乾かし方

木製カトラリーを長持ちさせる秘訣は、日々の正しいお手入れに尽きます。

難しいことはありませんので、ぜひ習慣にしてください。

まず、使い終わったら長時間放置せず、なるべく早く洗いましょう。

洗う際は、柔らかいスポンジに中性洗剤を少量つけ、優しくなでるように洗います。ゴシゴシこする必要はありません。

そして最も重要なのが、洗った後の工程です。すすぎ終わったら、すぐに乾いた布で水分を丁寧に拭き取ってください。

拭き終わったら、風通しの良い場所で立てかけるなどして、完全に乾かします。直射日光は反りやひび割れの原因になるので、必ず日陰で乾かすようにしましょう。

長持ちさせる手入れ術②:定期的なオイルメンテナンスの方法

オイル仕上げの木製カトラリーの表面がカサついてきたり、白っぽくなったりしたら、それは油分が抜けてきているサインです。

これは、人間のお肌が乾燥するのと同じ状態。そのまま放置すると、ひび割れなどのトラブルにつながります。

そうなる前に、定期的なオイルメンテナンスで潤いを与えてあげましょう。特に、木の風合いを活かしたオイル仕上げの製品には必須のお手入れです。

やり方は簡単。まず、乾いた布にクルミ油やアマニ油、または市販の木製品用メンテナンスオイルを少量染み込ませます。そして、カトラリー全体に薄く塗り広げるように拭き込んでいくだけです。

塗り終わったら、余分なオイルを別の乾いた布で拭き取り、風通しの良い場所で半日~1日ほど乾燥させれば完了です。

これだけで見違えるように艶が戻り、撥水効果も高まります。

まとめ:デメリットを理解すれば木製カトラリーは怖くない

この記事では、木製カトラリーが持つ7つのデメリットと、選び方や手入れ方法について解説してきました。

カビ、傷、手入れの手間など、確かに木製カトラリーにはステンレス製品にはない注意点が多く存在します。

しかし、それらは木という自然素材が持つ「個性」や「性質」の裏返しでもあります。

デメリットを正しく理解し、少しだけ手間をかけてあげること。

それさえできれば、木製カトラリーは他の素材にはない魅力を持った最高のパートナーになります。

最初は手入れが楽なウレタン塗装のものから始めてみるのも良いでしょう。